一般的に、看護師や介護士の仕事は激務というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では看護師が激務といわれている背景や、ほかに激務といわれる仕事について紹介していきます。さらに、激務とされる職場を辞めたい場合に退職代行を利用したほうが良い人についても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

1.看護師が激務といわれる主な理由

人の命に関わる業務からくる精神的プレッシャーに加えて、さまざまな要因が看護師は激務という印象を与えています。ここではまず、看護士が激務といわれる主な理由を3つ紹介していきます。

1-1 重労働が多く看護業務以外の仕事をこなす必要もある

看護師の重労働の多さは激務の印象を与える要因の一つです。患者の容体もさまざまなので、たとえば移動や入浴の介助をしたり、おむつ交換などもしたりして、一日中動き回る日も少なくありません。それによって腰を痛めてしまう人も多く、看護士の業務量の多さがうかがえます。
加えて、慢性的な人手不足も問題です。人手不足によってどうしても一人で対応しなければならない業務が生まれてしまい、結果的に 一人当たりの業務量が増えてしまいます。介護士がヘルパーという形で業務を補助してくれる病院もありますが、体制が十分に整っていないのが現状です。
また、看護業務以外にも、新人指導や看護研究、さらには委員会などもあるため、一般的に見ても仕事量は多いといえるでしょう。

1-2. 勤務時間が不規則

夜勤や早朝の勤務もあるので、 勤務時間は一定ではなく、生活リズムが乱れやすいというのも激務と呼ばれる由縁の一つです。日中の行事に参加できなかったり、プライベートを充実させられなかったりすれば、心の切り替えができず、精神的疲労をもたらします。

もちろん、肉体的疲労も想像以上です。ホルモンバランスの乱れからくる睡眠障害や、疲れが取れにくくなる場合もあるでしょう。加えて、急患や手術時間の延長なども珍しくないため、決まった時間に退社できず、さらに疲労がたまるケースも少なくありません。
しかしながら、人手不足などが原因で対策を取りたくても取れない病院も多いです。中には仮眠の場所や時間すら用意できないところもあり、さらに激務となってしまう現状に拍車をかけています。

1-3. 日常業務の量が多く専門知識の習得が必要

看護業務以外の業務も多いですが、そもそも通常の看護業務の仕事量も多く、患者さんの対応などによってはさらに業務量が増えることは少なくありません。勤務先によっては、仕事量に対して看護師の絶対数が足りていないため、必然的にこなす量も多くなります。
また、医学は常に進歩しているため、アンテナを高く張って 新しい医療に関する専門知識を広く習得していかなければなりません。勤務時間内に覚えられれば問題はありませんが、勤務中は業務量が多いので、勉強に時間を割くのは難しいでしょう。
結局プライベートの時間を使用して覚えなければならない場合もあります。そうなると、仕事と私的な時間の区別がつきにくく、より多忙だと感じてしまうでしょう。

2.看護師以外の激務といわれる職種

看護師以外にも、広く一般的に見て激務だといわれる職種は数多くあります。ここでは、激務だとされる代表的な3つの職種について紹介していきます。

2-1. 介護士

高齢者の生活補助が主な仕事である介護士は、体を使う仕事が多いため重労働とされています。主な仕事内容としては、入浴や食事介助、排泄物の処理などさまざまで、肉体的・精神的な疲労は大きいです。
また、看護師同様、夜勤や早朝出勤があるので、生活リズムは崩れやすく、さらに疲労がたまりやすいといえるでしょう。その一方で、給料水準がほかの職種に比べて安いため、 頑張りが給料で報われないという現状もあります。
また、高齢化が進む日本においては、介護施設に入所する人も多いですが、中にはお金を払っているから介護を受けて当然という高齢者もいます。もちろんそのような人ばかりではありませんが、心ない一言を向けられて精神的にストレスを抱えてしまうケースも少なからずあるでしょう。

2-2. ドライバー

ドライバー業は、一般的に見ても長時間労働や拘束時間が長いため、激務とされています。平成29年度に行われた厚生労働省の調査によると、運送業に勤める人は一日平均で 10時間弱働いており、加えて給料水準もほかの業種より低いという結果が出ています。
さらに、勤務する職場によっては、長時間労働をしたにもかかわらず、給与や残業代が、未払いまたは延滞、分割払いにされるといったケースもあり、問題視されているのは事実です。
また、勤務中の衝突事故など、健康面の被害が起こる可能性はほかの業種と比べても高いといえるでしょう。残業代の未払いが発覚した事例では、過酷な労働環境の中で従業員が業務中にくも膜下出血を起こしたのが原因だったため、いきすぎた労働環境に反発する声は多いです。

2-3. 飲食店従業員

飲食店従業員もまた、 長時間労働になる可能性が高く、激務とされる職種です。長時間労働になる主な要因としては、仕入れや仕込みなどで早朝の出勤があったり、夜間営業による深夜の出勤があったりするためです。
また、店長など管理職としてのポジションを担う場合、従業員のシフトの調整や、報告書作成などの事務作業も行う必要があります。しかし、人員不足からアルバイトが店長になる場合も珍しくなく、重大な責務の押しつけが問題視されることもしばしばあります。
さらに、食材を取り扱うため、清掃や片付け業務も行う必要がありますが、人件費などの関係で清掃員を雇えず、結果的に飲食店従業員自らが行うので大きな負担となってしまうケースも多いです。

3. 激務の職場を辞める際に退職代行サービスがおすすめの人

激務とされる職種はさまざまあり、退職を考える人も少なくありません。退職する際は退職代行を利用するのも一つの手ですが、ここでは、激務な職場を退職する際に、特に退職代行を利用したほうが良い人の例を紹介していきます。

3-1. すんなりと会社が辞めさせてくれない人

前述した通り、激務とされる職種は慢性的な人手不足に悩んでいるといって過言ではありません。 人手不足などが原因で、退職の意思を伝えてもなかなか会社側に受け入れてもらえないケースは多いです。

法律上では、会社は退職予定日の2週間前までに退職の意向を伝えれば、退職できると定められています。そのため、退職に関するいかなる就業規則が定められていようと、法律をもとに、代表的な退職代行サービスによって、ほぼ確実に退職が可能です。
さらに、弁護士が対応してくれる代行サービスもあるので、それを利用すれば未払い賃金の支払い請求なども行ってくれる場合があります。退職をうやむやにされている場合は、 適切に法律を利用してくれる退職代行を利用するのも手段の一つです。

3-2. 自分で退職を言いづらい人

職場の人間関係がうまくいかず退職を考えている場合などは、自分で退職を言いづらいケースも多いです。特に、本来は退職の意向を伝えるべき上司とうまが合わない場合は、さらに自分からは言いづらいでしょう。
退職代行を利用した場合、 上司や会社の人と顔を合わせずに退職の意思を伝えてもらえます。退職届や保険証などの返却物も郵送で対応可能です。また、有給休暇を取得できる場合、退職までの2週間を出勤せずに退職もできます。場合によっては最短で当日に退職できるケースもあります。
自分で退職の意思を伝える場合、特に人間関係に問題があれば、残念ながら嫌味を言われてしまったり、何らかのハラスメントを受けたりすることもないとは言い切れません。しかし、退職代行を利用すれば、そのような精神的苦痛から逃れることができます。

4.激務で看護師を辞めたいと思ったら転職を考えることも必要

看護師をはじめ、激務とされる職種は多いですが、職種や職場によって働きやすさは大きく異なります。転職・退職をすれば、今と同じ職種でも働きやすくなるケースも少なくありません。
今の職場が激務で心身ともにストレスを抱えているのであれば、転職を考えたほうが良い場合もあります。スムーズに辞めたいときは、 退職代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。